140824 or DIE

 アニメ劇伴作曲家にしてロックキーボーディストの高梨康治氏のライヴ
"Cure Metal Nite Vol.1"に行ってきました。場所は東京・表参道GROUND。

 高梨康治(Keyboard) / 藤澤健至(Guitar) / 満園庄太郎(Bass)
 茂戸藤浩司(Taiko) / 山口“PON”昌人(Drums) / Remi & ますだみき(Chorus)
 渡辺一雄(Violin) / スペシャルゲスト:工藤真由(Vocal)



私は24日の本公演に参戦。
ちなみに前日23日に追加公演があったものの、旅程の都合で参戦出来ず。
何故本公演の前日に追加公演が、と憤る声も幾らか耳にしたものの、
筋肉少女帯復活ライヴの時に同じパターンを経験していたおかげか
私は大して動じずに済みました。

"Cure Metal Nite Vol.1"とは、タイトルの通り、
氏が担当したフレッシュ~スマイルまでのプリキュアサウンド(=キュアメタル)
を中心に、NARUTOやフェアリーテイル、ログ・ホライズン、ファンタジスタドール
の楽曲も加えた、アニメ劇伴音楽中心のヘヴィメタルライヴ。

メタルバンドのライヴならいくつか参戦した経験があるものの、
アニメの劇伴、しかもプリキュア系がどんなノリになるのか正直想像が付かなくて、
オタ芸とかサイリウム用意してなかったらにわかと罵られるのだろうか、
などと若干心配しながら入場列に並んでましたが、そんな心配は杞憂でした。

結論からいえば、キュアメタルはまごうことなきメタルだった。

訓練されたサイリウム捌きを見せるヒトもいれば、
メロイックサインを掲げたり、ヘッドバンギングしてるヒトも勿論いた。
とにかく会場全体の一体感が凄いの。そして濃い。いやー熱かった!
私も頭振りながら、物販で買ったピンクのサイリウムを振ってました。楽しかった。

01 燦然!プリキュアオールスターズ [オールスターズNS3]
02 プリキュア♪ハートフルビートロック! [スイート]
03 暗黒の挑戦者 [ハートキャッチ]
04 レッツプレイ!プリキュアモジュレーション [スイート]
05 プリキュア大活躍! [スイート]
06 不屈の闘士たち [オールスターズNS3]
07 登場!謎のプリキュア [スイート]
08 出でよ!ネガトーン [スイート]
09 プリキュア~永遠のともだち~ Vo.工藤真由 [オールスターズNS1]
10 MOON~月光~ATTACK Vo.工藤真由 [ハートキャッチ]
11 宿命の戦士 [ハートキャッチ]
12 プリキュア・ビートアップ! [フレッシュ]
13 プリキュア!オープン・マイハート! -Long version- [ハートキャッチ]
14  キーボードソロ
15 ドラゴンフォース [フェアリーテイル]
16 ログ・ホライズン メインテーマ メタルVer. [ログ・ホライズン]
17  Taiko vs Drums バトル~1812 Overture
18 NARUTO疾風伝 メインテーマ [NARUTO疾風伝]
19 友情のハーモニー ~Vocalise version~ (#21ハミィの歌) Vo.Remi [スイート]
20 プリキュア・スマイルチャージ! [スマイル]
21 プリキュア・ハートキャッチオーケストラ! [ハートキャッチ]
22 堪忍袋の緒がきれました! [ハートキャッチ]
23 明日への戦い [ハートキャッチ]
24 プリキュアオールスターズ大活躍! [オールスターズNS2]

アンコール
25 今よ! ファンタジスタドール Vo.工藤真由 [ファンタジスタドール] 
26 PRIDE メインテーマ [PRIDE]

アンコール2
27 燦然!プリキュアオールスターズ [オールスターズNS3]

  セットリストは茂戸藤氏のブログを参考にさせて頂きました。
  興味深い裏話がたくさん載っているので是非参照されたし。
  キュアキンニクの裏話 - 太鼓打ち・茂戸藤浩司のブログ
  >>http://blogs.yahoo.co.jp/hiroshi_motofuji_taiko_uchi/38746541.html

・開演前の場内アナウンスがキュアサニー(田野アサミさん)でかなり和んだ。
・昨年のトークライヴぶりの生高梨さんだったけど、
 相変わらずのトークのゆるさと演奏中の格好良さとのギャップがイカす御仁だった。
・茂戸藤さんの和太鼓がプリキュア楽曲でどう生きるのか重要項目の一つだったが
 終始パゥワー溢るる桴捌きで躍動感を与えつつも違和感無い溶け込み方をしていて
 凄いなーと思った。あれはたしかに和製コージー・パウエルだった。
 演者紹介の時に筋肉を誇示しつつ桴を折り投げる姿はまさにメタル。
・好きだった和楽器ロックバンド六三四の縁者、高梨さんと茂戸藤さんの競演を
 今こうして目の当たりに出来る幸せに只々感謝。
・ギターの藤澤さん、ほっといてくれオーラ出してそうな感じの兄ちゃんなんだけど
 ギターを弾くと人一倍熱いというこれまたギャップが魅力的。女性ファン多いのも納得。
 "不屈の闘士たち"での漢泣きに泣いたギターが忘れられない。
・炎のベーシスト満園さんは人となりからして安定してるというか、
 観客が思わず安心してライヴに身を委ねられる空気を作れるヒトだなーと思った。
 ソロではベースのネックを擦って本当に炎を出してた。
・ドラムのPONさん、私の位置からだとちょうど姿が見えなくて口惜しかったけど
 観客の身体を芯から揺らしてくるパワーヒッティング。音だけで存在感パなかった。
 ドラムvs太鼓はプログレだった。30分ぐらい聴いてたかった。
・コーラスのRemiさんまじミューズ(女神)。
 高梨さんの無茶ぶりのおかげで実現した"友情のハーモニー"独唱が神がかってた。
・コーラスのみきさんまじ妖艶魔女。なんかねすげーかっこいいの。
 "不屈の闘士たち"でのリミットを外したかのような昂ぶった声が忘れられない。
・渡辺さんのエレキヴァイオリン、時に優雅で 時にメタリック。
 位置取りは控えめだったけどなくてはならない音。
・ゲストヴォーカルの工藤真由さん、美しくてキレがあった。
 絶対聴きたいと思ってた"プリキュア~永遠のともだち~"を生で聴けたばかりか
 持ち歌でない2曲でも堂々とした歌いぶりで新鮮さを放っていた。
・とにかくメンバーの仲良さそうオーラが印象的で、まさにファミリーって感じがした。
・「みんなランランしたいかー!」で始まる"レッツプレイ!プリキュアモジュレーション"。
 いつも車の中で一人でランランしてたのに、
 ライヴハウスで本物と一緒に大勢のファンとランラン出来るだなんて。感涙。
・フレッシュからスマイルまで変身曲全部やってくれる心憎さ。
・「失敗しても大丈夫!」
・高梨さんソロタイムでショルダーキーボードが鳴らないハプニングあり。
・「Nassy がんばれー!」(ミラクルライトを振る気持ちで)
・「ログホライズンのCD買ってくれた?」「買ったよーamazonで!」Nassy苦笑させてしまう。
・我がキュアメタルアンセム"プリキュアオールスターズ大活躍"
 を生で聴きながらヘッドバンギングする、という夢が叶ったことに未だ興奮禁じ得ず。
・「アンコール用意してないライヴなんてあるの?」というMCでアンコールに突入する高梨氏。
・「ヘイ!ヘイ!したいかー!」→「うおぉーー!」→ \ファンタジスタッドー/
・和太鼓がいるこの編成でこの曲をやらいでかと言わんばかりにトリで披露された
 "PRIDEのテーマ"。これがまためちゃくちゃ熱かった。まさに大団円の趣き。
・ピックゲット。
・高梨さんの思いつきで、WEBラジオ"アキバ鋼鉄製作所"タイトルコールの観客Ver.
 を収録することに。上手くいってたら次回放送で使われるかも。
・写真撮影やら最後のMCを済ませて舞台を降りたメンバー。
 その後どこからともなく再び「アンコール!」の声があがり、しばらくそれが続いたところ、
 まさかの再登壇。高梨氏「これが本当のアンコールだ!」
 本当に予定外だから同じ曲で許して、と本日二度目の"燦然!プリキュアオールスターズ"
 が演奏された。最高のサプライズにしてこの日の最高潮だった。
・正直絶対ダブルアンコールはないと思ってたのでほんきでビビッた。鳥肌立った。
・すべてのステージが終わったあとは、そばにいた方としばらく喜びを分かち合いつつ、
 "いやー!来て良かったぁ!"を連呼してた。ウルトラハッピーがんぎまり。
・この時点で既にヘドバンのしすぎで首がだいぶイっていたことは言うまでもない。

これからは、同じ曲を音盤で聴いても
この日の興奮の記憶を伴った別の楽曲に聞こえるんだと思うと
ほんと遠出してライヴに脚を運んで良かったと心底思った。

 昨年12月8日、阿佐ヶ谷ロフトAにて催されたトークライブにて
"次はキュアメタルのライヴをやる"と発言していた高梨康治氏。
会場でその言葉を聴いた私は 絶対聴きたい!と興奮した一方で、
劇伴作曲家としての氏の忙しさと 権利関係の難しさから
多分実現は難しいだろうなぁ、などと考えていた訳ですが、
そんな予想を軽く上回る早さで実現したのが今回の Cure Metal Nite Vol.1 でした。

この日のアンコールのタイミングで茂戸藤さん(Taiko)の口から語られた裏話からも、
いかにこのライヴの実現の前に"大人の事情"が立ちはだかったか、
いかに高梨氏が身銭を切ってまで実現の為の行動をとったかが読み取れて、
この場を設けてくれたこと、このライヴに参加出来たことに
只々感謝せずはいられませんでした。
カーテンコールでこんなに"有難う"と思った、そしてそれを口にしたライヴは初めて。

Vol.2があることを拙に願っています。
次はグッズにTシャツもあると嬉しいな!

物販購入物等々。