160324 or DIE

■16/03/24(木)

 映画"ガールズ&パンツァー劇場版"4DX版 鑑賞。



ガールズ&パンツァー(以下ガルパンと略)は
TVアニメシリーズも映画もまったくの未見。
映画版の賑わいすごいなーぐらいにしか思ってなかったんだけど
何気なく知人に薦められてなんとなく情報を漁ってみたら、
どうやらカンテレ(フィンランドの古楽器)を弾く娘が出る?らしい?
と知って急に観てみたくなり、劇場に足を運んだ次第。
せっかくなので4DX上映も初体験することにした。

観終わった直後の感想。"なんなんだこの謎の感動は"。

こんなに近現代的なのにファンタジックな作品だったとは。驚いた。
本編前のあらすじで
どんなに実弾でドンパチしても安全な世界であることを強調。
ガルパン世界に対峙する為の最低限にして最高の不文律を
萌えキャラがかわいい声でさらりと強要してくるのである。
初見の私にはこれだけでも
"え?そういう世界なの?!"という衝撃が半端なかった。

ミリタリーオタクじゃないと楽しめない
マニアックな作品かと思ったけどとんでもなかった。
基本構造は少年漫画の流儀に則ったスポ根そのものなのね。
全然キャラとか知らないのに、
元敵が主人公を助ける為大同団結するシーンなんて普通に目から水出たわ。

あとは、言語化不要の ド迫力なドンパチシーンの畳みかけ。
この面白さって 最近どこかで味わったなーと思ったら、
MAD MAX Fury Road のそれと同質のやつだ。なるほど合点がいった。

観に来るきっかけとなった"カンテレ"は、
想像以上に劇中で印象的な使われ方をしていて、正直驚いた。
何故かもう感謝の言葉しか浮かばない。
家帰った後にサントラをポチったことは言うまでも無い。

 戦車が自分の店に突っ込んで嬉しそうにしてた親父を見た時、
銃夢で アルムブレストの"栄光の手"の儀式用に腕を切り落とされて
「チャンプが俺に触ってくれたんだぜーーッ!!」
って泣いて喜んでたおっさんのことを思い出したよね。
そしてあれは、
MAD MAX Fury Roadで
 「(イモータンが)俺を見てくれた!」
とはしゃぎまくっていたニュークスにも通じるわけだ。
ファン心理とはかくあるべきもの哉。

4DX初体験だったんだけど、
なんか座席が動く等の特殊効果とガルパン自体の衝撃が
密接に結び付いた体験をしてしまったせいで
4DXがどうこうでなく"ガルパン面白かった"しか言語が出てこない。

余談だが、私は"トラック野郎"が大好きで、
MAD MAX Fury Roadはハリウッド版トラック野郎と位置付けているのだが、
ガルパンにもトラック野郎と同質の無骨な流儀を強く感じてしまった。
つまり世界はトラック野郎で出来ている。

そうそう、思い出した。
4DXは思ってた以上にぐいんぐいん動くので
観る前に飯食わなくてほんと良かったと思った。
あと、眼鏡が結構濡れる。
あと、体感系演出の中に"香りのミスト"があるんだけど、
これだけは苦手やもしれぬ。
個人的に匂いの情報は体調に直結しやすいので苦手意識があるのよね。
私が敏感なだけで、匂い自体は当たり障りのない部類だった。

そんなわけで、ガルパン面白かった。
世間が"ガルパンはいいぞ"と一様なことを言っていた理由がよく分かった。


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